不動産を売るとき、複数の会社に査定を依頼する方も多いと思います。その中で「他社より●百万円高い査定です!」と提示されると、ついその会社にお願いしたくなるかもしれません。
しかしちょっと待ってください。その査定価格、本当に売れる価格でしょうか?
実は「高預かり(たかあずかり)」という業界特有の落とし穴があるのです。
「高預かり」とは?
高預かりとは、実際には売れないような高額査定を提示し、専任媒介契約を獲得するために売主の期待を煽る行為のことです。
その会社は「うちは高く売れる」とアピールして媒介を取り、しばらく経ってから「問い合わせがないので価格を下げましょう」と値下げを促してくるケースが少なくありません。
なぜ問題なのか?
このような販売戦略は、売却のタイミングを逃したり、結果的に相場より安く売れてしまうリスクがあります。
-
最初の価格が高すぎる → 買主が興味を示さない
-
長期間売れ残る → 市場の印象が悪くなる
-
最終的に値下げ → 買主から「もっと下がるのでは」と思われる
つまり、「最初から適正価格で売り出す」ほうが、最終的に高く・早く売れる可能性が高いのです。
売主ができる対策は?
-
複数社の査定価格を比較し、“理由”を確認する
⇒ 価格の根拠を丁寧に説明できる会社を信頼しましょう。 -
過去の成約事例(レインズなど)を見せてもらう
⇒ 周辺の実績と照らして価格が現実的かを判断できます。 -
媒介契約後も、売却活動の報告を受ける
⇒ 問い合わせ件数や内覧状況を共有してもらうことで、価格の見直しも冷静に判断できます。
まとめ
「高く売ってくれる会社に任せたい」――その気持ちは当然です。ですが、それが「売れない価格」であっては意味がありません。
大切なのは、現実に売れる価格で、戦略的に売却を進めてくれるパートナーを選ぶことです。
当社では、根拠のある価格設定と、正直なご提案をお約束しています。
「高く売りたいけど、どう進めたらいいか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。