スギ花粉、ヒノキ花粉に悩む人へ!花粉症対策の食事

 

2月から関東を中心にスギ花粉が飛び始め、スギ花粉が終わる頃にはヒノキ花粉が飛び始めます。5月になっても、花粉症の鼻水やくしゃみの症状に悩む方も多いでしょう。花粉症とは、花粉が粘膜に付着することにより引き起こされるアレルギー反応です。今回は、花粉症対策として有効な食事・お茶についてご紹介します。

◆花粉症対策の食事①玄米と野菜

主食をパンや白米から玄米にすることにより、花粉症の症状緩和を期待できます。マグネシウムやナイアシンを豊富に含む玄米は、体質改善や花粉症以外のアトピーなどのアレルギー症状に効果があると言われているようです。また、緑黄色野菜や根菜は、抗酸化作用があるポリフェノールだけでなく、免疫力を高めるビタミンやミネラル類を含有します。 さらに、鼻や喉の粘膜を強くするタマネギや、加熱によるビタミンCの破壊が起こりにくいとされるジャガイモ、ポリフェノールやビタミンが多く含まれるトマトもおすすめです。トマトは、生で食べるよりも加熱した状態(スープやソースなど)で摂取した方が、リコピンが吸収されやすくなります。

一方、食品添加物が入った甘いお菓子などの加工食品や、脂身の多い肉などの高タンパク・高脂肪の食品を摂り過ぎることは、アレルギーを引き起こす可能性を高めるため避けましょう。花粉症を予防するためにはおやつや肉を控え、玄米と野菜を中心とした食生活にすることが有効であると言えます。


◆花粉症対策の食事②発酵食品

花粉症の原因の1つは、腸内環境の悪化です。そのため、腸内バランスを整え、免疫力をアップする発酵食品は、花粉症対策に効果があると言われています。 ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、善玉菌を増加させることにより腸の粘膜を健康な状態に回復させる作用と、花粉症の原因であるIgE抗体の活動を抑制する作用があります。ヨーグルトに甘味を足す際は、白砂糖を入れすぎないようにしましょう。白砂糖を加えることにより、免疫力の低下を防ぐビタミンBが減少します。甘味を足す場合は、黒砂糖やハチミツがおすすめです。 また、花粉症の時期は目や鼻、喉などの粘膜が弱るため、ネバネバした食べ物を摂りましょう。納豆の摂取は腸内のビフィズス菌を増やし、免疫細胞の活性化を助けます。 みそやしょうゆ、ぬか漬けなど日本独自の発酵食品にも、腸内環境を整える働きがあります。花粉症やその他のアレルギー症状のある方は積極的に食べることをおすすめします。腸の機能を改善にするためには、適度な運動や食物繊維が豊富な野菜を食べることも大切です。

◆花粉症対策のお茶

毎日飲まれる方も多いお茶は、比較的簡単にできる花粉症対策です。緑茶には、ポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールの1つである「カテキン」は吸収力もよく、粘膜を保護する作用があります。 緑茶の中でも、特に鼻水や鼻づまりに効果があると言われる品種が「べにふうき」です。強い渋みが特徴のべにふうきは、抗アレルギー作用のあるメチル化カテキンを含有します。花粉症対策にお茶を飲む場合は、熱湯で入れたお茶を温かいうちに飲むことにより、カテキンの吸収率が高まると言われています。 また、甜茶に含まれる「甜茶ポリフェノール」には、抗炎症作用と抗アレルギー作用があるため、目のかゆみやくしゃみ・鼻水を抑える効果を期待できます。花粉症に効果のある甜茶ポリフェノールが含まれる品種は、バラ科のテンヨウケンコウシだけです。甜茶を購入する際は、品種を確認しましょう。

◆おわりに

ここでは、スギ花粉、ヒノキ花粉の花粉症対策として有効な食事・お茶についてご紹介しました。食事・お茶を摂取することはもちろん、ストレスをためずに、睡眠をしっかり取って体を十分に休め、健康な状態を保つことも花粉症対策には重要です。