マンションの管理費と修繕積立金はどう使われる?

1. 管理費とは?

管理費は、マンションの共用部分を維持・管理するために毎月支払う費用です。
主な使い道は以下のとおりです。

  • 共用部分(エントランス・廊下・エレベーター等)の清掃費用

  • 管理人の人件費

  • 共用部分の電気・水道代

  • セキュリティ・設備の保守点検費用

つまり、快適で安全なマンション生活を支える“日常的な維持費”が管理費です。

2. 修繕積立金とは?

修繕積立金は、将来の大規模修繕工事に備えて長期的に積み立てるお金です。
具体的には、

  • 外壁の塗装・防水工事

  • 屋上や屋根の修繕

  • エレベーターや給排水管の交換

  • 共用部分のリニューアル工事

マンションは築10〜15年ごとに大規模修繕が必要になるため、その時に一度に多額のお金を集めなくても済むよう、少しずつ積み立てています。

3. 管理費と修繕積立金の違い

  • 管理費:日常的な維持管理のために使うお金

  • 修繕積立金:将来の大規模修繕のために備えるお金

混同されやすいですが、役割がまったく異なります。

4. 注意すべきポイント

  • 修繕積立金が極端に安いマンションは、将来的に値上げや一時金徴収のリスクがあります。

  • 管理費・修繕積立金の使い道は、総会資料や長期修繕計画で確認できます。

  • 売却や購入を検討する際には「管理体制がしっかりしているか」を必ずチェックしましょう。


💡 まとめ
マンションの管理費と修繕積立金は、安心して暮らし続けるための大切なお金です。
購入希望者にとっては将来の出費を見通す材料に、売主様にとっては「管理が行き届いたマンション」という強力なアピールポイントになります。