不動産売却は事前戦略が大切!

今回は、実際にあった事例を基にご自宅の売却戦略について説明をしたいと思います。

1.Aさんの場合
Aさんは、既にご自宅マンションを所有しており住宅ローンを利用しています。
しかし、お子様の成長を機に、近くの新築一戸建てを購入することにしました。
新居の引き渡しまでの6ヵ月間で、現住居の売却を完了しなければなりません。
期日が明確に決まっているため、焦ってはいましたがお子様の進学費用等、貯蓄もしておきたいのでなるべく高く売りたいとのこと。

<査定結果>
最低価格=2,650万円
売れる価格=2,800万円
売りたい価格=3,200万円

期限が決まっているとはいえ、半年間とそれなりの期間があります。
そこで初期はご希望にそって強気の価格設定で勝負することにし、期限が迫っていくにつれ段階的に値下げをしていくプランとしました。

初月…3,280万円
1.5ヵ月目…3,150万円に値下げ
3ヵ月目…2,980万円に値下げ
4ヵ月目…2,850万円に値下げ
5ヵ月目…2,680万円に値下げ

当初はチャレンジ価格だったこともあり、見学件数は少なかったものの、3ヵ月目の後半に価格交渉付き2,900万円での申込みが入り、2,930万円で着地となりました。
4ヵ月目の値下げも視野に入れていたので、Aさんとしては「価格交渉を満額受けても良い」とのことだったのですが「表示金額と交渉額の間よりは売主様が譲歩した」という表現でこの価格になっています。
結果的に、「売れる金額」を上回ることができご満足いただけました。


2.Eさんの場合
ご高齢のEさんは、ご自宅が一戸建てでしたが、階段移動や庭の手入れが難しくなり、老人ホームに転居することにしました。
そこで、ご自宅を売却することになりましたが、特に急ぎではないということでしたが、ご自身の年齢を鑑み、一旦は3ヵ月以内の成約を目指すこととなりました。

最低価格=1,200万円
売れる価格=1,400万円
売りたい価格=1,600万円

Eさんからお話を聞くに、1,400万円でも問題ないとのことでした。
しかし、本来急ぎではないことと、「3ヵ月間の販売プランの中でチャレンジする分には良いのでは?」とおすすめし下記の通りとなりました。

1ヵ月目…1,650万円
1.5ヵ月目…1,580万円に値下げ
2ヵ月目…1,480万円に値下げ
3ヵ月目以降…1,380万円に値下げ

売却開始2週間目に1,500万円という申込が入りました。
活動開始直後は交渉幅の大きい申込は通常お断りするケースが多いのですが、Eさんは元々「1,400万円でもかまわない」とはおっしゃっていましたので申込内容をお伝えし、1,500万円での成約となりました。

引渡し直前にEさんのお孫さんからお話を伺えたのですが、実はお孫さんが他社さんに依頼していた机上査定ではほとんどの査定が1,100~1,300万円の間だったそうです。

確かに、取り寄せた事例をそのまま計算すると、そのくらいの結果となる物件でしたが、実は周辺では2年近く成約事例が出ていませんでした。
細かく時点修正を行えば、ある程度は地価上昇分の期待値があったため、弊社の査定だけが頭一つ抜けていたようです。
結果的にチャレンジ価格での着地もでき、非常に良い取引となりました。

なお、弊社では、売却のご相談はもちろん、再査定のご依頼ももちろん無料で承っております。
ご希望の際は、下記までお気軽にお問い合わせ下さい。