保育園・小学校が近い物件を選ぶときの注意点

~“近いだけ”ではない、子育て家族の住まい選び~

「保育園や小学校が近いところがいい」
子育て中のご家族が家を選ぶとき、よく聞くご希望のひとつです。

通園・通学の負担が減り、登下校時の安心感もあり、確かにメリットは大きいですが、“近ければそれでOK”とは限らないのが実際のところです。

今回は、子育て目線で見るべきチェックポイントと注意点をご紹介します。


◆ 通園・通学距離だけで判断しないで

▶ 徒歩5分でも、道が危険・車通りが多い・歩道が狭いと通学は不安です。
▶ 幼稚園・保育園の場合、駐車場や送迎ルールの有無・使いやすさも要確認です。

地図だけでなく、実際に歩いてみることをおすすめします。


◆ 小学校は“距離”より“学区”をチェック

「この小学校に通えるからこの物件を買おう!」という方も多いですが…

学区は自治体が定めており、隣接していても通えないケースがあります。
▶ 特に分譲マンションの場合、同じ建物でも階数や棟で学区が違うことも。

必ず役所か教育委員会で、最新の学区情報を確認しましょう。


◆ 騒音や人通りの多さに注意

学校や保育園が近いと…

  • 朝夕の登下校時に人通りが多くなる

  • 行事の日は車の出入りや騒音が増えることも

  • 子どもが多い地域=公園の利用時間や声もにぎやか

子どもにとっては安心できる環境ですが、生活スタイルによっては気になる方もいるため、内見時に「時間帯を変えて現地を確認」するのがポイントです。


◆ 保育園は“近くても入れない”ことがある

特に都市部では、待機児童問題も大きな課題。
▶ 家の目の前に園があっても、「入園できる」とは限りません。

✅ 保育園は「自宅からの距離」だけでなく、「就労状況」「兄弟の有無」「希望順位」などによって入園の可否が決まります。

あらかじめ自治体の保育コンシェルジュや子育て支援課で確認しておくと安心です。


◆ まとめ:子どもの安全と暮らしやすさ、両方を見て選ぶ

保育園や小学校の近くに住むことは、子育ての大きな安心材料になります。
でも、本当に大切なのは「近いかどうか」だけではなく、周辺の環境・学区・安全性・生活利便性なども含めた総合的な判断です。