不動産会社によってこんなに変わる理由
「A社は3,500万円、B社は3,200万円、C社は3,800万円…どうしてこんなにバラバラなの?」
不動産の売却を検討される方が、まず驚くのがこの「査定額の違い」かもしれません。
実は、不動産の査定額に“正解”はありません。会社によって金額が異なるのには、いくつかの理由があります。
■ 1.査定方法の違い
査定には「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定(実査定)」があります。
簡易査定では、過去の売買事例や路線価などを参考にするため、やや幅が出やすい傾向があります。
一方で訪問査定は、実際の建物状態や周辺環境を確認するため、より実態に近い金額が出やすくなります。
■ 2.売却戦略の違い
A社は「まず高めに出して反響を見たい」
B社は「すぐ売れる現実的な価格を提案したい」
C社は「専任媒介を取りたいから高めに出す」
…というように、戦略や営業スタンスの違いが金額に反映されることがあります。
■ 3.地域や市場の読みの違い
不動産会社ごとに、得意なエリアやターゲット層が異なります。
同じ物件でも「この地域は◯◯世代が多く集まっているから強気でいける」と判断する会社と、「価格帯を抑えないと売れにくい」と判断する会社で見解が分かれるのは当然です。
■ 4.媒介契約のために“高めに見せる”ケースも
中には、「専任媒介契約」を取りたいがために、実際の相場よりも高めに査定額を出す会社もあります。
高く売れると思って契約しても、結果として長期間売れず、最終的に値下げすることになるケースもあるので要注意です。
■ 査定額に振り回されないために
大切なのは、「高い査定額=良い会社」と決めつけず、なぜその金額になったのか理由を丁寧に説明してくれる会社かどうかを見極めることです。
納得できる説明があるか、担当者の対応は誠実か、地域の相場感に詳しいか…ぜひ比較しながらご検討ください。
「正しい価格で、納得して売る」ために、複数社に査定を依頼して冷静に判断することが成功への第一歩です。
私たちも、お客様が不安なくご判断いただけるよう、丁寧で誠実なご提案を心がけています。お気軽にご相談ください。