空き家に火災保険は必要?

〜「使っていない家」こそ、備えが大切〜

「親の家を相続したけれど、今は誰も住んでいない」
「空き家になっている実家、火災保険はそのままで大丈夫?」

こういったご相談を受けることが増えています。
結論から言うと、空き家でも火災保険は必要です。
むしろ“誰も住んでいないからこそ”火災や損害のリスクは高くなる場合もあります。


◆ なぜ空き家にも火災保険が必要なのか?

① 放火・不審火のリスク

無人の住宅は人目がないため放火のターゲットになりやすい傾向があります。
空き家火災の多くが放火によるもので、予防が難しいのが現実です。

② 火災以外の災害にも備えられる

火災保険には、風災・水災・雪害・落雷・爆発なども含まれることが多く、
長期間使っていない家が自然災害で損壊するケースにも対応可能です。

③ 賠償責任リスクもカバーできる

屋根が飛んで隣家を傷つけた、水漏れで近隣に被害が及んだ、などのケースでも、
保険によって個人賠償責任を補償できることがあります。


◆ 注意!空き家になると補償が限定される場合も

実は、今入っている火災保険が**「居住用前提」の契約だった場合、
長期間空き家になることで補償対象外になる**ケースも。

✅ 保険会社によって「90日以上の空き家は別契約が必要」とされることがあります。
✅ 火災が起きても「空き家だったので補償できません」となる場合もあるので要注意です。


◆ 空き家用の火災保険とは?

現在は、空き家・別荘・管理物件専用の火災保険商品も多く登場しています。
主に以下のような特徴があります:

  • 空き家の使用状況に応じたリスク評価

  • 放火や自然災害への補償を重視

  • 管理状況に応じて保険料が変わる


◆ まとめ:空き家でも「備え」は必要です

「住んでいないから大丈夫」は、空き家には通用しません。
火災・台風・他人への損害——空き家でも、想定外のリスクは十分にあります。

空き家をお持ちの方は、
✅ 火災保険の見直し
✅ 現在の契約内容の確認
✅ 空き家専用の保険の検討
を早めに進めることをおすすめします。