1. 「24時間換気システム」とは？
24時間換気システムとは、家の中の空気を常に入れ替えるための設備です。
2003年以降に建てられた住宅には設置が義務化されており、
窓を閉め切っていても室内の空気を新鮮に保つことができます。
主な目的は、
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室内の二酸化炭素やホコリ、においを外に出す
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外気を取り入れて酸素を循環させる
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カビやダニ、シックハウス症候群を防ぐ
こと。つまり、「人の健康」と「建物の健康」を守るための仕組みなのです。
2. よくある誤解：「冬は止めた方がいい？」
寒くなると「暖気が逃げるから」と換気を止めてしまう人が多いですが、
実はそれが 結露・カビ・空気の汚れの原因になります。
24時間換気は“弱運転で常に動かしておく”のが正解。
最新の機種は熱交換型が多く、外の冷気をそのまま入れずに暖かさを保ちながら換気できます。
3. 正しい使い方のポイント
🔹（1）スイッチは常時ON
基本的に 24時間つけっぱなし が推奨。
電気代は月数百円程度で、健康面・住宅寿命を考えるとコスパは高いです。
🔹（2）吸気口・排気口をふさがない
家具やカーテンでふさいでしまうと、空気の流れが悪くなります。
吸気口・排気口の位置を確認して、風の通り道を確保しましょう。
🔹（3）フィルター清掃を定期的に
2〜3か月に一度はフィルターを掃除または交換。
ホコリが詰まると換気能力が低下し、電気代も増えます。
🔹（4）窓開け換気と併用もOK
24時間換気は“ゆるやかな空気の入れ替え”。
料理や掃除などで短時間に空気をリフレッシュしたいときは、
窓を2〜3分開ける「プラス換気」もおすすめです。
4. 止めてはいけない理由
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結露 → カビ・ダニ発生の原因に
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室内の空気汚染 → 頭痛・倦怠感などの不調
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家の内部の湿気 → 建物の劣化につながる
「人にも家にも悪影響」を防ぐために、常時運転を意識しましょう。
5. 不動産的視点で見る“換気の重要性”
24時間換気システムは、住宅性能を左右する設備のひとつ。
近年は「空気環境の良い家」が健康住宅・省エネ住宅として評価され、
売却時にも印象を高めるポイントになります。
💡 まとめ
24時間換気は“電気代がもったいない”設備ではなく、
快適・健康・資産価値を守るための重要な仕組み。
寒い冬こそ止めずに上手に使うことで、家も家族も長持ちします。