ドラム式洗濯機のメリット・デメリットは?縦型洗濯機との違いや選び方のポイントを徹底解説 メリット・デメリット 新生活

洗濯機にはリーズナブルで洗浄力に優れた縦型と、コストはかかりますが乾燥機能に長けたドラム式があります。最近では価格を抑えたタイプも発売されていることもあり、「洗濯機を買い換えるのならドラム式洗濯機にしようかな?」と検討している人も多いのではないでしょうか。この記事では、一般的な縦型洗濯機との違い、ドラム式洗濯機ならではのメリット・デメリットについてご紹介します。

ドラム式洗濯機とは?

ドラム式洗濯機とは、「たたき洗い」で汚れを落とす洗濯機です。洗濯槽の開口部が斜めまたは正面に設置されており、洗濯槽が回転し洗濯物が上から下に何度も落ちることで、汚れを落とします。この、ドラムを回転させて洗濯物を上から下に落とす仕組みは乾燥させるときにもパワーを発揮するため、ドラム式洗濯機の多くに乾燥機能が付いています。

ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違い

多くの人が馴染みのある縦型洗濯機とドラム式洗濯機とでは、どういった点が違うのでしょうか?

洗浄方法

ドラム式洗濯機と縦型洗濯機のもっとも大きな違いの一つは洗浄方法です。

ドラム式洗濯機は「たたき洗い」

ドラム式洗濯機が採用しているのは、先ほどにお伝えしたように「たたき洗い」です。上から下へ、洗濯物を洗濯槽に打ち付けることで汚れを落とします。

縦型洗濯機は「もみ洗い」

縦型洗濯機の洗浄方法は、水流を利用した「もみ洗い」。洗濯槽の底部分に設置された羽根を回転させることで水を大きく撹拌し、その水流を利用して洗濯物の汚れを落とします。

乾燥方法

ドラム式洗濯機は「ヒートポンプ方式」が代表的

ドラム式洗濯機の乾燥方式には、主に「ヒートポンプ方式」が採用されています。ヒートポンプとは空気中にある熱を電気で圧縮させて温風を発生させる仕組みです。温風の温度は60度以下と低めになるため、ヒーターで温めた場合と比べると消費電力は少なく、洗濯物に大きな負荷をかけずに乾燥させられます。さらにドラムを回転させながら温風をあてるため、ムラなく乾き、短時間でふんわりと仕上げられます。

高熱にならず、乾燥終了後すぐに洗濯物を取り出せるので、時間短縮にも繋がります。乾燥機能を重視している人や、洗濯物を干すのが手間に感じている人には特におすすめです。

縦型洗濯機は「ヒーター乾燥」

縦型洗濯乾燥機の多くは、ヒーターで温風を発生させて洗濯物を乾かす「ヒーター乾燥」を取り入れています。ヒートポンプ式に比べて高温で乾燥させるため、パリッと乾く反面、衣類が傷みやすい、素材によっては使えないという声も聞かれます。また、高温で乾燥させる際に水蒸気が発生します。室内置きの場合、湿度に弱いものの近くに置くのは避けたほうがよいかもしれません。

ヒーター乾燥機能のある洗濯機の中には、乾燥時に水を使って冷却させ、水蒸気を発生させないタイプのものもあります。

ドラム式洗濯機のメリット

ドラム式洗濯機の人気の理由、ドラム式洗濯機ならではのメリットは以下のような点があげられます。

見た目がかっこいい

ドラム式洗濯機は、洗濯物を上から投入するのではなく、フタを開けて正面から入れます。その扉の窓が丸い形になっていて、どことなくスタイリッシュな雰囲気があります。洗濯機は生活感の出やすいアイテムですが、ドラム式洗濯機の場合、隠さずに置きたくなる見た目のかっこよさがあります。

節水性が高い

ドラム式洗濯物は「たたき洗い」のため、使用水量は縦型洗濯機と比べて少なく、節水性が高いです。

衣類に優しい

「たたき洗い」のため、衣類同士が擦れることによる摩擦が少なく、高温になりづらいヒートポンプ式乾燥のため温度によるダメージを与えにくい構造になっています。洗濯・乾燥ともに衣類に優しい洗濯方式といえます。

乾燥力に優れている

ドラム式洗濯機に主に採用されている「ヒートポンプ方式」は60度以下の温風で乾燥させるため洗濯物に大きな負荷がかかりません。洗濯時と同じくドラムを回転しながら乾燥させるため、衣類が上から下へと落ちる間に温風があたり、ムラなく乾燥させることができます。仕上がりはふんわりとしていて、乾燥終了後すぐに取り出して畳めるのもうれしいポイントです。

しわができにくい

ドラムを回転して温風で乾かす乾燥方式は、縦型洗濯機に付属するヒーター式の乾燥機に比べて、しわができにくいという特徴があります。洗濯から乾燥まで任せっきりで仕上がるので、家事にかける時間を減らすことができそうです。

ドラム式洗濯機のデメリット

次に、ドラム式洗濯機のデメリットについて見ていきましょう。

価格が高い

性能のよい乾燥機能を取り入れているため、どうしても値段が高くなるドラム式洗濯機。縦型と比べると値段の違いは明らかですが、外国メーカーや家電メーカー以外のメーカーが参入することにより、比較的安価なものも登場しています。節水性が高く省エネのため、長く使うのであればお得といった声もあります。

サイズが大きい

一般的なドラム式洗濯機は、高さが110cm程度、幅が65cm程度。奥行きは70cm程度あり、さらにフタを手前に引いてあける必要があるので、作業効率を考えると奥行きも1m以上確保しておいたほうがいいでしょう。洗濯機置き場にはある程度広いスペースを確保する必要があります。また、購入前に搬入に問題がないか(エレベーターに入るか、玄関の扉に入るか、廊下や設置場所までのルートの幅に問題がないかなど)も併せて確認しておきましょう。

洗浄力がやや劣る

ドラム式洗濯機は少ない水で洗濯するため、汚れが落ちにくいといった声も聞かれますが、最近では水の少なさを利用して高濃度の洗濯液でたたき洗いするタイプや、水を温めて温水で洗濯するタイプなど、さまざまな機能のあるドラム式洗濯機が登場し洗浄力が向上しています。

乾燥フィルターのお手入れが必要

衣類を乾燥させると、糸くずやほこりが発生します。それを取り除くのが乾燥フィルターです。しかし、フィルターに糸くずやほこりがたまった状態のまま使い続けると、目詰まりして乾燥機能が低下するだけでなく、故障の原因にもなります。乾燥フィルターは毎日手入れをすることが推奨されているので、若干面倒に感じる人もいそうですね。手入れの手間を省くために、最近ではフィルターについたゴミを自動掃除するタイプのドラム式洗濯機も登場しています。

ドラム式と縦型、どちらを買うか迷ったら?購入ポイントを整理しよう

洗濯機を新たに購入する際、ドラム式か従来の縦型がよいのか、検討すべきポイントを表にまとめました。

ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の比較表
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の比較表

家事の時短をしたいか、しっかり洗いたいか

洗濯機に期待することによって、縦型・ドラム式のどちらを選ぶのかを決めましょう。ドラム式洗濯機の場合、多くの機種に乾燥機能がついていますので、洗濯から乾燥までをワンストップでおこなうことができます。洗濯後すぐに洗濯物を干さなければいけない手間がなく、自分のタイミングでふかふかの衣類を取り出せるので、共働きなどで家事に割く時間のない家庭には特におすすめです。家事の時短よりも洗浄力を優先する、予算を少しでも減らしたい場合は、従来の縦型洗濯機のほうが低予算で汚れ落ちのよいものが選べます。

乾燥機能は必要か

洗った洗濯物を干したり取り込んだりするのが面倒な人は、先ほど解説したようにドラム式洗濯機を選ぶとよいでしょう。逆に、洗濯機の乾燥機能は使わない人や、太陽の光で乾かしたい人は、従来の縦型洗濯機でも十分でしょう。

乾燥機NGの衣類が多くないか

タンブラー乾燥禁止の服の見分け方

洋服の中には、熱で縮む可能性があるためにタンブル乾燥(タンブラー乾燥)禁止のマークが付いているものがあります。正方形の中に丸を組み合わせた乾燥機マークに×が付いているものはタンブル乾燥禁止です。タンブル乾燥の中に、ドラム式洗濯機のヒートポンプ式による乾燥も含まれますので、手持ちの服の中にこういったデリケートな素材のものが多い場合は、使い勝手が悪いかもしれません。

縦型+乾燥機を買うという選択肢もアリ

洗浄力も乾燥機能もどちらも必要という人は、縦型洗濯機とは別に乾燥機を購入するという手もあります。脱水した洗濯物を乾燥機に移し替える手間がかかりますが、洗濯、乾燥、それぞれの性能に特化したものを選ぶことができます。どの機種を選ぶかにもよりますが、縦型洗濯機と乾燥機の2台購入してもドラム式洗濯機よりも安く購入できる場合が多いでしょう。

ドラム式洗濯機のおすすめ機能

ドラム式洗濯機にはタイプによってさまざまな機能が付随します。中でもおすすめの機能は次のとおりです。

洗剤・柔軟剤自動投入機能

洗剤・柔軟剤自動投入機能があれば、洗濯物の量に合わせて洗剤や柔軟剤を自動投入してくれるため、洗剤や柔軟剤の入れ過ぎを防ぐことができます。毎回洗剤量を計量する必要がなくなるので、スイッチひとつで洗濯を開始できる便利な機能です。

乾燥フィルター自動おそうじ機能

乾燥フィルターは、毎回手入れをしないと乾燥機能を損なう恐れがあります。洗濯機から乾燥フィルターを取り出し、溜まったほこりを落とします。自動フィルター掃除機能があれば、1週間に1回の目安で溜まったゴミを捨てればよいので楽ちんです。フィルターが目詰まりを起こしている場合は、濡れた布でそっと拭くか、水で目詰まりを洗い流します。毎日お手入れをするのは大変ですが、このくらいのお手入れであれば家事に割ける時間が少ない方でも負担なくできそうですね。

自動槽洗浄・槽乾燥機能

洗濯槽の裏側などの見えない部分に、石鹸カスや黒カビなどの汚れは溜まりがちです。ドラム式洗濯機で日常的に乾燥機能を使っていればある程度カビの発生は防げますが、万全とは言い切れません。槽乾燥機能が備わっているものであれば、槽の裏側までカラッと乾かしカビ対策ができます。 日常的に乾燥機能を使っていても、週1回は槽乾燥をおこなうと効果的。見えない部分まで清潔を保つことができます。洗濯するたびに槽を洗浄する自動槽洗浄機能つきのものもありますので、購入の際にはこれらのお掃除機能にも着目してみてください。

まとめ

ドラム式洗濯機はさまざまなメーカーから販売されていて、洗浄性能が強化されているもの、お掃除機能がついているもの、省エネに配慮されているものなど、それぞれに特徴があります。家事の手間を減らしたい人にとって、洗濯から乾燥までワンストップで仕上げてくれる機能は魅力的です。縦型洗濯機との違いやそれぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、自身のライフスタイルに合った最適な洗濯機選びをしましょう。

 

 

 

 

不動産売却・購入はグリーンハウジングにお任せください!

 

受付時間:10:00~19:00
06-6616-7291

お問い合わせ