ランドリールームで家事楽!間取り・収納・湿気対策は?

近年、洗う・干す・畳むなど洗濯に関する家事を効率化できる「ランドリールーム」の需要が増えています。
ただ、中には「ランドリールームをつくって後悔した」という声も。
ここでは、ランドリールームのメリット・デメリットをまとめて、どこに注意すれば使い勝手のよいランドリールームにできるのかを解説します。


ランドリールームとは?サンルームとの違いは?ランドリールームとは、洗濯に関する家事を集約した部屋のことです。ランドリールームで洗濯から乾燥、アイロンがけ、たたむ、収納までまとめて行うことで、家事効率が上がります。

従来の一戸建てでは、「1階で洗濯した物を2階に運んで干す」などの上下動が多く、洗濯に時間と労力がかかっていました。それらを解消してくれる設備がランドリールームです。

 

◆ランドリールームに設置するアイテムは?

・洗濯機・乾燥機
・洗面台・スロップシンク
・物干し竿・室内物干しユニット
・作業台・アイロン台
・収納棚・ラック など

 

◆ランドリールームとサンルームの違いは?

ランドリールームに似たものとして、サンルームがあります。
サンルームは全面ガラス張りにするなど、日光をとりいれるための部屋を指します。そのため、サンルームは洗濯物を干すだけでなく、テーブルや植物などを置いてリビングの延長としても利用できます。

ランドリールームとサンルームの違い
・ランドリールーム・・・洗濯専用の部屋
・サンルーム・・・室内干し+αの多目的な部屋


◆ランドリールームはいる?いらない?

「ランドリールーム」をネット検索すると、「後悔」や「いらなかった」といった意見も見受けられます。
ランドリールームにメリット・デメリットはありますが、まずは「マイホームに室内干しが必要か」について考えてみましょう。


総務省統計局のデータによると、年間降水日数の全国平均は120日。
つまり、1年のうち3分の1は雨の日となります。

年間降水日数のトップ5は?
1位・石川県・・・194日
2位・秋田県・・・192日
3位・富山県・・・186日
4位・新潟県・・・182日
5位・福井県・・・181日

また、ライフスタイルの変化によって、

・夜にしか洗濯機を回せない
・仕事で日中は家にいない

という家庭も増えています。

これらのことから部屋干しは必要不可欠であり、洗濯に関する家事を集約・効率化できるランドリールームは、現代の働き方に合っていると言えるのではないでしょうか。

 

◆ランドリールームのメリットとデメリット・向いている家庭は?

ランドリールームにはメリット・デメリットがあります。
配置や間取り、動線を間違えると、家事効率が低下することも。
そんな失敗をしないためにも、メリットだけでなくデメリットまでしっかり確認しておきましょう。

ランドリールームのメリット
・洗濯関連の家事を効率的にできる
・天気の悪い日でも洗濯できる
・花粉やPM2.5、排気ガスなどを防げる
・来客時に洗濯物の室内干しが目立たない
・防犯対策に役立つ

ランドリールームの最大のメリットは、洗濯関連の家事が一ヵ所で済むこと。無駄な移動や動作が減って、家事がラクになります。

また、ランドリールームがあれば、雨や強風で外干しできない日でも気にせず洗濯できます。花粉症や大気汚染の影響から外干しを避けたい人にもおすすめです。

急な来客時に慌てて洗濯物を隠した経験のある人もいるでしょう。洗濯物が見えると生活感が出てしまうので、専用スペースを設けておくと便利です。

洗濯物を外に出しっぱなしでいると、不在がバレて泥棒に侵入される恐れがあります。ランドリールームの導入は防犯対策にもうってつけですよ。

 

◆ランドリールームのデメリット

・建築費用がかさむ
・一定の広さと通気性が必要
・使いにくいとただの物置になる

一般的に、床面積を1坪増やすと50〜70万円ほど建築費用がアップすると言われています。限られた費用や面積の中で本当にランドリールームが必要か、しっかり検討しましょう。
それでもランドリールームをつくりたいなら、無駄のない間取りに工夫すべきです。

また、室内干しにはある程度の広さと通気性が欠かせません。
湿気が多いと洗濯物が乾きにくいだけでなく、部屋にカビが生える恐れもあります。

さらに、ランドリールームの使い勝手が悪いと、ただの物置になってしまう可能性もあります。

ランドリールームの使い勝手をよくするために、

・回遊できる動線にして、ランドリールームを行き止まりにしない
・洗濯物を畳むのが苦手な人は、畳まずにしまえるファミリークローゼットを併設する

など、ランドリールームの効果を最大限に発揮できる動線や間取りにしましょう。

 

◆ランドリールームが向いている家庭は?

ランドリールームはこんな家庭におすすめです。

・共働きで在宅時間が少ない
・子供の洗濯物がたくさん出る
・落ち着いて作業できるスペースがほしい

一方で、ランドリールームをつくると一ヵ所にこもりがちになるので、気分転換にちょくちょく作業の場所を変えたいという人にはおすすめできません。

・リビングでテレビや音楽をつけて作業したい
・子供の面倒をみながら洗濯物を片づけたい

このような家庭ではランドリールームは不向きと言えるでしょう。


ランドリールームの間取り・広さ・収納のおすすめは?

使い勝手のよいランドリールームをつくるには、どこに注意すればいいのでしょう。
ここでは、ランドリールームの間取りや広さ、収納について解説します。


ランドリールームの間取り

ランドリールームは、下記のような他の家事や生活の動線とつながる配置が効果的です。

・洗面所と兼用
・キッチンスペースの横
・ベランダ・ウッドデッキの横

●ランドリールームを洗面所と兼用にする
どの間取りの家でも取り入れやすいのが、ランドリールームを洗面所(脱衣所)と兼用にするアイデアです。洗面所に1畳程度足せば、室内干しや部屋干しファンの設置スペースを確保できます。脱いだ衣服をそのまま洗濯機に入れ、風呂の残り湯で洗濯すれば、エコの観点でも◎です。

●ランドリールームをキッチン横に配置する
他の家事とのつながりを重視するなら、キッチンの近くにランドリールームをつくる間取りがおすすめです。
キッチン横にランドリールームがあると、調理や片付けのすきま時間に洗濯作業を行えます。
リビングで子供を遊ばせながら、目が届く範囲で家事を済ませたいという人に人気の間取りです。

●ランドリールームをベランダ横に設置する
家族4人分の衣類(6kg)を洗濯すると、洗濯物の重量は8.6kgになります。
「天気がよい日は外干ししたい」と考えるなら、ランドリールームはベランダやウッドデッキに近い間取りがよいでしょう。

 

◆ランドリールームの広さ

ランドリールームに必要な広さは2〜3畳が目安です。
これなら2mの物干し竿2本を40〜50cmほどの間隔を空けて設置できるため、家族4人分の洗濯物を一度に干せます。

衣類乾燥機や浴室乾燥機をメインに使う場合は、ホスクリーンやホシ姫サマなどの昇降式の物干しポールを選ぶとランドリールームがすっきりします。
反対に、物干しを常設するならアイアンバーでおしゃれに見せるのもアリでしょう。

 

◆ランドリールームの収納
ランドリールームには棚や収納ボックスを設置して、家族共通の収納をつくると便利です。特に、洗面・脱衣所と兼用する間取りであれば、パジャマや下着、タオル類はランドリールームにまとめてしまっておきましょう。

また、それ以外の衣類もなるべく近くに収納するのが効率的です。
ランドリールームにファミリークローゼットやユーティリティールームを併設しておくと、ハンガーに干した衣類をそのまま収納にスライドできるので、畳む手間を省けますよ。

 

ランドリールームは乾かない?有効な湿気対策とは?

ランドリールームで大切なのは換気と湿気のコントロールです。
せっかくランドリールームをつくっても、「洗濯物が乾かない」「部屋干し臭が気になる」という事態を防ぐために、室内干しで注意すべきポイントをチェックしましょう。

 

◆ランドリールームの換気対策

ランドリールームでは、

・窓を2方向につける
・トップライト(天窓)をつける
・ドアを引き戸にして常時開放する
・換気扇やサーキュレーターを設置する

などの方法で、通気性をよくしましょう。

 

◆ランドリールームの湿気対策

ランドリールームの方角は日の当たる南向きや西向きがベストですが、湿気をうまくコントロールできれば北向きであっても問題ありません。
除湿機や部屋干しファンを使って、できるだけ短時間で乾かすことが部屋干し臭を防ぐポイントです。

部屋干し(日差しなし・窓なし)にかかる時間は?
・換気扇+除湿機・・・約8時間
・換気扇+部屋干しファン・・・約14時間

昇降式の物干しポールであれば、なるべく高い位置に上げたままにしましょう。また、エアコンで室温を上げると相対湿度が下がるので、洗濯物が乾きやすくなります。

◆ランドリールームで家事ラク!快適なマイホームにしよう!

ランドリールームをうまく配置すれば、「洗う・干す・畳む・収納」など洗濯に関する時間と手間を短縮できます。
特に、忙しい共働きの家庭では、ランドリールームは家事負担軽減に欠かせない設備と言えるでしょう。

ランドリールームを活かすポイントは、「家事動線・生活動線に合わせた配置」と「換気・湿気対策の徹底」です。
この記事を参考にして、ライフスタイルに合ったランドリールームを見つけてくださいね。


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