「掃除するのに便利な洗剤って?」
自宅のよく使う水回りの排水溝掃除は、ポイントを抑えると、掃除初心者や苦手な人でも、手間をかけずにキレイにできます。
なぜなら、排水溝の汚れはパターン化されていて、汚れを効率的に掃除する方法や洗剤が決まっているためです。
そこで今回は排水溝掃除に便利なアイテムをお伝えします。
適切な洗剤を駆使すれば、排水溝の掃除を効率的に進められます。
一方で、利用する洗剤を誤ると、時間をかけて掃除をしても期待するほどキレイになりません。
排水溝掃除の初心者でも効率的に掃除できるようになるために、抑えておくべき洗剤は全部で5点です。
1.クエン酸
2.重曹
3.酸素系漂白剤
4.塩素系漂白剤
5.パイプクリーナー
これから排水溝掃除を検討しているならば、これから掃除する汚れの内容から必要な洗剤を確認・準備しましょう。
◆便利な洗剤その1:クエン酸
クエン酸は酸性の性質を持つため、アルカリ性の汚れに利用すると効果を発揮します。
クエン酸は水に溶けやすく、食材にも含まれる酸味成分であるため、体に大きな害はありません。
クエン酸の利用で効果のあるアンモニア性の汚れは以下のとおりです。
●水垢
●せっけんカス
●魚やタバコなどのアンモニア系の臭い
クエン酸は重曹などのアルカリ性素材と組み合わせると、中和反応を起こし炭酸ガスを発生するため、汚れの浮き起こしに役立ちます。
ただし、中和反応をするとそれぞれの成分が失われるため、混ぜ合わせた際には洗浄効果が損なわれる点は留意しておきましょう。
◆便利な洗剤その2:重曹
重曹は、炭酸水素ナトリウムの別名で、アルカリ性のため酸性の汚れ落としや、臭いの抑制に役立ちます。
重曹の利用が効果的な汚れは、ベタついている汚れであることが多いです。
●油汚れ
●皮脂汚れ
●カビ
重曹はアルカリ性としての性質が弱いため、重曹で掃除をしてもキレイにならない場合には、アルカリ性が強い過炭酸ナトリウムを利用しましょう。
◆便利な洗剤その3:酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、「過炭酸ナトリウム」が主成分の洗剤であり、重曹よりもアルカリ性が強いため、洗浄力も高いのが特徴です。
酸素系漂白剤の利用効果は、漂白だけでなく消臭や除菌、カビ取りなど幅広い一方で、利用しても有害物質が生じないため安心して利用できます。
利用時に効果を発揮しやすい汚れは重曹と同様に酸性の性質のある汚れです。
●油汚れ
●皮脂汚れ
●カビ
酸素系漂白剤は排水溝掃除だけでなく、服の染み抜きや洗濯槽の掃除も活用できるため、家に常備しておくと使い勝手の良い掃除道具の1つです
◆便利な洗剤その4:塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、アルカリ性が強く、高い漂白・殺菌・消臭効果があります。
塩素系漂白剤はクエン酸等の酸性の素材と合わさると塩素が発生してしまうため、利用時にはしっかり換気できる状況の確保が必要です。
利用時に効果を発揮しやすい汚れは、重曹や過炭酸ナトリウムと同様に酸性の性質のある汚れです。
●油汚れ
●皮脂汚れ
●カビ
塩素系漂白剤が皮膚に触れると傷めるほど強い洗剤であるため、利用時にはゴム手袋などで直接触れないように注意しましょう。
◆便利な洗剤その5:パイプクリーナー
パイプクリーナーは薬剤の濃度が他の洗剤よりも高いため、排水溝がつまる原因になるぬめりを除去するのに非常に有効な洗剤です。
パイプクリーナーの薬剤は主成分の違いで得意な汚れもあるため、掃除したい汚れに合わせて選択がポイントになります。
パイプクリーナーの成分表で一番最初に記載されている成分が主成分であるため、パイプクリーナーを手に取ったら成分表の確認が大切です。
パイプクリーナーの主な成分 | 効果のある汚れ |
次亜塩素酸ナトリウム | 髪の毛 |
水酸化ナトリウム | 油汚れ、皮脂汚れ |
パイプクリーナーの主な成分 効果のある汚れ
次亜塩素酸ナトリウム 髪の毛
水酸化ナトリウム 油汚れ、皮脂汚れ
パイプクリーナーの成分は非常に強力のため、皮膚に触れたり目に入らないよう、利用時には細心の注意を払って利用しましょう。
◆水回りの排水溝をキレイにして生活環境を快適に
水回りの排水溝掃除は、「つまり」や「悪臭」を予防して、生活の快適性を維持・向上させる重要な家事作業です。
「つまり」や「悪臭」が発生すると、その解決に時間を取られ、最悪の場合は専門業者に対応してもらうと、不意な出費にも繋がるためです。
しかし、水回りの内、特に使用頻度の高いお風呂・キッチンシンク・洗濯機・洗面所の排水溝を習慣的に掃除すれば、不安視する必要はありません。
掃除用洗剤も場所に合わせて利用できる商品が開発されており、掃除が苦手な人でも手間をかけずに、キレイに掃除できるようになっています。
キレイな水回りを維持して、新居時のような心地よい生活環境で快適ライフを実現しましょう。