今回は、購入申込書でチェックするポイントの一部をご紹介します。
購入申込書の内容確認する
①価格
まずは価格です。
一般の買主さんの場合、売出価格から10% 以上低い価格を提示することはあまりありません。
たいていの場合、 1580万円であれば端数を切った1500万円などでの申し込み が入ります。
当然、買主の希望する価格でOKを出せば、 スムーズに契約できるでしょう。
しかし、売主としては少しでも高く売りたいもの。
不動産の場合の「少し」は「数十万円」に相当します。
でもやっと運命の買主さんが現われた。
このチャンスを逃してはいけません。
しかし価格をさげるのも…と、多くの売主さんは考えます。
ここで「交渉術」があるのでご安心ください。
②住宅ローン利用の有無とその額
買主がいくら買いたいといったところで、 買主にお金がなければ買えません。
そこでほとんどの買主は住宅ローンを利用します。
しかし審査に通らなければ、住宅ローンは付かず、 取引ができなくなります。
よって住宅ローンの利用がある場合は、 審査に通る見込みがあるか聞いておきましょう。
もちろん銀行以外は、 絶対通るか通らないということはわかりません。
しかし、 あなたが売却を依頼した不動産会社が買主または買主側の不動産会 社と接触し、買主の年収がわかれば、ある程度の見当はつきます。
住宅ローンを利用する買主と契約する場合、 審査に通る見込みがなさそうであれば時間を取られる可能性が高い です。
結果、ローンが通らなければ契約も無条件で白紙となります。
③手付金の額
購入申込書には、 契約時に買主があなたに支払う手付金の支払予定額が書かれていま す。
一般的には、手付金は売買代金の5%~10% 程度といわれています。
2000万円の売買であれば、手付金100万円~ 200万円という感じです。
この手付金ですが、 やたらと低い金額を提示してきたら要注意です。
売買代金の5%を下回る場合は、 もう少し手付金を上げてくれと交渉しましょう。
なぜなら、売買契約の中で「手付け解除」と項目があります。
それは契約からある一定の時期までであれば買主は手付金を放棄し て、 売主は受領した手付金と同額の金額を上乗せして相手方に返せば、 理由を問わず契約を一方的に解除できることとなっています。
このため、安い手付金を受け取って契約をし、 簡単に契約を解除されてはたまりません。
手付金の額は5%~10%程度、ただし買主の事情によっては5% までと考え、 それ以下であれば手付金の額を上げてもらいましょう。